感動の音楽

大好きな曲をただただ紹介するブログです!アカデミックな解説は出来ませんが、本物の熱量ならあります。読んでくれた人にも伝われば嬉しいなぁ。

6曲目『ギャンブル』椎名林檎

どうも、鈴木です!

生きていると、ポジティブな感情やネガティブな感情が入り交じって、更にそれが加速して、訳が分からなくなる事ってないですか?
僕はしょっちゅうあります。
ほとんどが仕事についての悩みですけどね。。

躁鬱病というレベルではないと思いますが、慢性的な症状なのでとても辛く、孤独感があります。明るく振る舞うようにしていますけどね。

そんな時に寄り添ってくれるのは僕の場合、「少し暗い音楽」です。多分、根暗なんです。笑
抽象的な表現ですが、暗い気分の時に暗い音楽で明るくなれる現象を数学的に表現すると、
「マイナス×マイナス=プラス」という事になります。
椎名林檎さんの音楽はまさに僕にとってはそんな存在です。

男性には無い、独特の繊細さや暗さも魅力です。

そんな林檎さんの曲の中でも『ギャンブル』は
儚く、空虚、毒々しく、力強い、という様々な感情を詰め込んだ名曲です。

サウンドの面では、やはり斎藤ネコさんが共同製作という事もあり、壮大で奥行きのあるものになっております。
なんか、ジャングルの奥地にあるヒンヤリした空気の湖に生い茂る奇妙で美しい植物のようなイメージです。世界で自分一人にしか分からない表現かもしれませんが。笑

そして、、歌詞がもう秀逸です。。
基本的に退廃的な歌詞なのですが、
その奥には「ここで負けて死ぬわけにはいかない」という決意を越えた怨念のようなドロドロしたエネルギーが溢れています。
この曲をリリースした当時、特に苦しい状況だったのでしょうか。または全て創作なのでしょうか。真相は分かりませんし、どちらにしても格好良いです。。

中目黒駅のホームに立って居たら
誰かが急に背を押したんだ 本当さ
此の勝負に負けたら「生(イ)キテユク資格(シカク)モ無(ナ)イ」

こんな歌詞、他に誰が書けるのだろう。
本当にギリギリの所で生きている感じがある。
KAT-TUNとは異なり、彼女の場合は「ギリギリで生きていきたい」のではなく「生きざるをえない」感じなのだろう。笑
これから何年先も残り続けそうな、石碑のような曲だ。派手な存在ではないがいつまでもずっしりと山奥に佇むような。

林檎さん程では無いが、いつもギリギリの所であたかも安定感を醸し出している気がする。。
人はみんなそうなんだろうけれど。

このギャンブルは、対戦相手も、勝敗の基準も分からない。けれどもうカードは配られている。

『ギャンブル』椎名林檎
https://youtu.be/MVUPJZUoKxM