感動の音楽

大好きな曲をただただ紹介するブログです!アカデミックな解説は出来ませんが、本物の熱量ならあります。読んでくれた人にも伝われば嬉しいなぁ。

12曲目『不死身の花』THE HIGH-LOWS

~初夏が大好き~

どうも、鈴木です。

 

音楽には様々なジャンル、メロディー、歌詞が存在しますが、「激しいけど、どこか爽やかな曲」も結構好きです。

初夏にカレーライスを胃袋に掻き込んで冷たい水を飲み干した後の様な感覚に近いものを感じます。

 

そんな感覚を呼び起こしてくれる曲のうちの1つがTHE HIGH - LOWSの『不死身の花』です。

曲調は王道の8ビートで、終始疾走感があります。

ただあまりうるさい感じではなく、風に揺れるタンポポのような爽やかさがあります。

曲調は異なりますがTHE BLUE HEARTS(実質マーシー)の『休日』に似た世界観だと思います。

シリアスさの先にある爽やかさ、という感じです。

 

特に歌詞が秀逸なんです。

もうヒロトにしか思い浮かばないものだと思います。

でも聴いた側は「確かにそうだよな」と共感してしまう不思議さがあります。

恐らく今後、何度もこのブログで書いてしまいそうですが、ヒロト&マーシーの歌詞は「中学生の言葉で仙人のような事を表現する」という点が天才的なのです。

 

この『不死身の花』はまさにその凄さを感じる歌詞になっております。

以下歌詞です。(聴きすぎたのでサラで書けます。笑)

 

真空の闇に咲いても良かった

一滴の水も欲しがらないで

愛されないのは

生き続けるから

愛されないのは

枯れないから

 

積雪の下に 氷の中に

暖かい春を待ってはいない

永遠にずっと

変わらないなんて

燃えないゴミと一緒じゃないか

 

戦場に咲いてしまった

銃声を聞いてしまった

何一つ選べなかった

戦場に咲いてしまった

 

不死身の花

 

さようならがさみしくないなら

手放す時ためらわないなら

会わない方が

すれ違う方が

手に入れてしまわない方が

 

戦場に咲いてしまった

銃声を聞いてしまった

何一つ選べなかった

戦場に咲いてしまった

 

不死身の花

 

いや、メロディーが無くてもかなりグッと来ます。絵本の様な歌詞ですね。

歌詞だけ見るとだいぶシリアスな印象を受けますね。

ヒロトは意識していないかも知れないですが、逆説的な表現がまた心に響きます。

 

「生き続けるから愛されない」とは言っているけれど、「死んだら愛される」という事とはまた少し違います。

 

「変わらないなんて燃えないゴミと一緒」だけれど、「自ら燃えて、変わり続けよう」という空回りな決意とも少し違います。

 

弱さや絶望の先にある本当の強い気持ちみたいなものを感じます。

ヒロトの歌詞でここまで否定的な言葉が多いのも珍しい気がします。

 

特に「愛されないのは枯れないから」なんて、、、どんな嫌な事があったんだろう?気になります。

でも確かによくありますよね。

亡くなった途端、何故かみんな故人の美談を語り始める風潮。

良い事ではありますが、「だったら始めから直接誉めろよ」とか思います。笑

 

まあそれは余談で、、

歌詞の内容も秀逸ですが、この曲は初夏の爽やかさや冬の静けさなど、季節の空気を感じます。

そもそもこの『不死身の花』が収録されているアルバム『リラクシン』が傑作なんです!

『青春』『No.1』『岡本君』『夕凪』『タンポポ』『バカ~男の怒りをぶちまけろ~』など、名曲揃いです!

 

それはまた別の機会にご紹介します!

 

明日からまた不死身の花を聴いて生き残りたいと思います。

 

『不死身の花』THE HIGH - LOWS 

https://youtu.be/WVY7fX_Joww