感動の音楽

大好きな曲をただただ紹介するブログです!アカデミックな解説は出来ませんが、本物の熱量ならあります。読んでくれた人にも伝われば嬉しいなぁ。

14曲目『one life,no regret』kemuri

~肯定的精神姿勢~

どうも、鈴木です。

 

以前の記事で「僕は音楽から元気をもらう事は無い」という事を言いましたが、撤回させて下さい。笑

 

、、、音楽から元気をもらう事ってありますよね!笑

 

本物の明るさや、前向きさから生まれる音楽はやはり人の心に響きます。つまり太陽みたいなものです。いつだって太陽は燃えています。

夜だって、雨の日だって、燃え続けています。kemuriにもそんなエネルギーを感じます。

 

PMA(Positive Mental Attitude/肯定的精神姿勢)をモットーとする彼らの音楽は前向きかつパワフルです!

ジャンルは一貫してスカパンクです。

ボーカルの伊藤ふみおさんご自身もインタビュー等で「今回もスカパンクで~」とおっしゃっている点にも一貫性が感じられて、より引き込まれます。

色々なジャンルの音楽を取り入れるバンドも大好きですが、やはりこのラモーンズから引き継がれる(?)この「これしかやりたくない!」というスタンスの潔さも大好きです。

 

初めてkemuriを聴いたのは恐らく2001年頃、高校1年の時だったと思います。

確かラジオから流れてきた『kirisame』でした。

その時の高陽感にはなんとも言えないものがあります。

ボーカル、ギター、ベース、ドラムという基本的なバンドスタイルに管楽器が加わっている点がとても新鮮でした。

なんだか運動会の朝のような独特なワクワク感がありました。そこからはもう夢中でした。

最初にレンタルしたアルバムは1stの『little playmate(リトルプレイメイト)』でした。もう、これはジャケットからしてワクワクします!  

「いや、そんなに好きなら買えよ!」と思われるかもしれませんが、当時高校生の僕にはそんなお金は無く、また田舎なのでCDショップがほとんど無かったのです。笑

だから、通っている高校の近くにある(今はもう無い)JACK(ジャック)という店でレンタルしました。

懐かしいな、、JACK、、。

 

以下4枚のアルバムをMD(懐かしい、、)に録音して毎日聴いていました!

1st『little play mate』

2nd『77days』

3rd『千嘉千涙』

4th『emotivation』

いやー、最高ですね。

 

どれも本当に名盤なので、

今後kemuriは紹介し続けます。笑

 

その中で、3rdアルバム『千嘉千涙』の

1曲目『one life, no regret 』はもう絶対にお勧めです!

歌詞もメロディーも本当に前向きで、

でも脳天気というわけではない、真摯な姿勢がかんじられます。

冒頭からホーン隊(管楽器?表現あってる?)のパワフルなファンファーレが鳴り響きます。それが本当にこれからの門出にピッタリなメロディーなんです!

 

歌詞の内容としては

「一回きりの人生、後悔なく生きていくんだ。その中でいつでも前向きでいるという事はハードな事だ。でもあなたのその微笑みのように穏やかなで力強い人生を歩んでいきたい」

という決意表明のようなものになっています。

 

伊藤ふみおさんの声は、歌っているというよりも語りかけてくれている印象です。

だから心に響きます。この人は本気なんだ、って感じさせられます。

 

Kemuriは2007年に一度解散していますが、2012年に復活し、現在も活動しております。

その中で、メッセージは一貫して「前向きでいる事」、これだけといっても過言ではないです。そこに説得力があります。

 

「いや、いつでも前向きとかしんどいよ」

そんな気持ちも分かります。僕がそういうタイプですから。

でもkemuriはそんな事知っているし、それを乗り越えたずーっと先に居るんだと思います。

 

僕も日々、そこまで到達出来たら良いな、と思いつつ浮き沈みのある毎日を過ごしています。

 

誰かがこの記事を読んで心を燃やし、決意表明のような煙があがれば嬉しいです。

 

『one life, no regret 』kemuri 

https://youtu.be/ljeFELZVqvw

13曲目『落日』東京事変

~中毒性のある悲しみ~

どうも、鈴木です。

 

悲しい過去を背負って生きている人にはどこか影がありますよね。

そういった人に対して羨ましさを感じる事は無いものの、「悲しみ背負って生きる」という姿にはロマンチックでニヒルな印象を受け、少し憧れを抱いてしまいます。

そんな感覚が浅はかだという事は重々承知ですが。

 

タバコを吸う人に対しても同様の憧れを抱く事があります。ただタバコを吸っているだけで、どこかニヒルで、何か色々なものを背負いつつも現実と戦っている雰囲気が醸し出されます。

大学生時代、その憧れがあって一時期タバコを家に置いている事がありました。

でもそれは本当に置いているだけで、結局最後は新品のまま捨てました。笑

訳が分からないかもしれませんが、当時はタバコが家にあるだけでワルになれた気がして妙な高揚感がありました。

 

結局、今までの人生において吸ったタバコの本数は累計でも1箱分程度(ダースではなく)だけだと思います。そもそも体に合わないのです。

なのでコーヒーを飲む事でその高揚感を味わう日々です。

 

話を戻します。

 

『落日』はまさにそんな「悲しみの高揚感」のようなものが感じられます。

 

東京事変の曲ですが、椎名林檎ソロの曲と言われても違和感のないくらい、内省的な世界観の作品になっております。

 

東京事変の曲の中で最も好きな曲です。(『心』と良い勝負ですが)

 

この曲の魅力はとにかく、哀愁のあるメロディーと、それを引き立てる歌詞です。

というかこのメロディーにはこの歌詞しかないでしょ、と思ってしまうほどです。

太陽や海や風。そんな自然とともに大昔から存在していたのではないか、とすら感じてしまいます。

恐らくそれは聴き手の心に訴えかけるエネルギーの強さがあるのだと思います。

 

歌詞の内容は抽象的なので、何を意味しているのかが明確には分からないのですが、僕の見解では「大切なもの(人?)を失った。その人との思い出を振り返るがどこか全て悲しく、虚しい。今は半ば開き直って前を向こうとしてる。こんな出来事だって、自然の摂理の一つに過ぎないんだ。」

と、こんなイメージで捉えております。

 

この曲もまた椎名林檎的価値観が全開の歌詞です。

『人生は思い通り』『旬』などにも通じる「ネガティブの先にある穏やかなポジティブ」が感じられる歌詞になっています。

泣いた後の笑顔、大雨の後の太陽には、何にも負けない本物の明るさがあります。

 

歌詞の事に触れてはいますが、この曲には言葉でも表せないような感情が掻き立てられます。

これは地球上で自分にしか分からないかもしれませんが、、、

小学生の頃、家族でドライブした時、山道で車の窓を開けた時に嗅いだ木や土のにおい、そして木漏れ日の中でわずかに揺れる葉っぱを思い出すのです。なぜ思い出すのかは分からないのですが、なんとも言えない気持ちになります。

 

MV?は林檎さんがどこか田舎の路面電車の中で1人歌うという内容でそのシチュエーションも画質もノスタルジーで見入ってしまいます。

 

悲しい曲も人を元気づけるのですね。

さあ、もう笑うよ。

 

『落日』東京事変

https://youtu.be/NGhJnSLos4s

 

12曲目『不死身の花』THE HIGH-LOWS

~初夏が大好き~

どうも、鈴木です。

 

音楽には様々なジャンル、メロディー、歌詞が存在しますが、「激しいけど、どこか爽やかな曲」も結構好きです。

初夏にカレーライスを胃袋に掻き込んで冷たい水を飲み干した後の様な感覚に近いものを感じます。

 

そんな感覚を呼び起こしてくれる曲のうちの1つがTHE HIGH - LOWSの『不死身の花』です。

曲調は王道の8ビートで、終始疾走感があります。

ただあまりうるさい感じではなく、風に揺れるタンポポのような爽やかさがあります。

曲調は異なりますがTHE BLUE HEARTS(実質マーシー)の『休日』に似た世界観だと思います。

シリアスさの先にある爽やかさ、という感じです。

 

特に歌詞が秀逸なんです。

もうヒロトにしか思い浮かばないものだと思います。

でも聴いた側は「確かにそうだよな」と共感してしまう不思議さがあります。

恐らく今後、何度もこのブログで書いてしまいそうですが、ヒロト&マーシーの歌詞は「中学生の言葉で仙人のような事を表現する」という点が天才的なのです。

 

この『不死身の花』はまさにその凄さを感じる歌詞になっております。

以下歌詞です。(聴きすぎたのでサラで書けます。笑)

 

真空の闇に咲いても良かった

一滴の水も欲しがらないで

愛されないのは

生き続けるから

愛されないのは

枯れないから

 

積雪の下に 氷の中に

暖かい春を待ってはいない

永遠にずっと

変わらないなんて

燃えないゴミと一緒じゃないか

 

戦場に咲いてしまった

銃声を聞いてしまった

何一つ選べなかった

戦場に咲いてしまった

 

不死身の花

 

さようならがさみしくないなら

手放す時ためらわないなら

会わない方が

すれ違う方が

手に入れてしまわない方が

 

戦場に咲いてしまった

銃声を聞いてしまった

何一つ選べなかった

戦場に咲いてしまった

 

不死身の花

 

いや、メロディーが無くてもかなりグッと来ます。絵本の様な歌詞ですね。

歌詞だけ見るとだいぶシリアスな印象を受けますね。

ヒロトは意識していないかも知れないですが、逆説的な表現がまた心に響きます。

 

「生き続けるから愛されない」とは言っているけれど、「死んだら愛される」という事とはまた少し違います。

 

「変わらないなんて燃えないゴミと一緒」だけれど、「自ら燃えて、変わり続けよう」という空回りな決意とも少し違います。

 

弱さや絶望の先にある本当の強い気持ちみたいなものを感じます。

ヒロトの歌詞でここまで否定的な言葉が多いのも珍しい気がします。

 

特に「愛されないのは枯れないから」なんて、、、どんな嫌な事があったんだろう?気になります。

でも確かによくありますよね。

亡くなった途端、何故かみんな故人の美談を語り始める風潮。

良い事ではありますが、「だったら始めから直接誉めろよ」とか思います。笑

 

まあそれは余談で、、

歌詞の内容も秀逸ですが、この曲は初夏の爽やかさや冬の静けさなど、季節の空気を感じます。

そもそもこの『不死身の花』が収録されているアルバム『リラクシン』が傑作なんです!

『青春』『No.1』『岡本君』『夕凪』『タンポポ』『バカ~男の怒りをぶちまけろ~』など、名曲揃いです!

 

それはまた別の機会にご紹介します!

 

明日からまた不死身の花を聴いて生き残りたいと思います。

 

『不死身の花』THE HIGH - LOWS 

https://youtu.be/WVY7fX_Joww

 

 

11曲目『月のワーグナー』ユニコーン

~久しぶりのユニコーン

 

どうも、鈴木です。

音楽に限らずですが、世間の流行とは関係無く、自分の中の流行りのサイクルってありませんか?

ファッション、食べ物、交遊関係等々。

 

僕は音楽においてそのサイクルがあります。

例えばロックンロール→ヒップホップ→クラシックのようにです。

1日の中で様々なジャンルの音楽を聴く事もありますが、基本的には同じジャンル、それどころか同じミュージシャンばかりを聴いてしまいます。

食事においても三角食べが苦手なので、なんか納得です。笑

 

そしてそのサイクルが短期的なミュージシャンもいますが、かなり長期的なケースもあります。

僕にとって、そのうちの1つがユニコーンです。

以前頻繁に聴いていたのは中学時代かもしれません。中学3年生でTHE BLUE HEARTSに出会ってからはほとんど聴かなくなっていました。

 

それでも何故か最近ふとしたタイミングでユニコーンの事を、特にアルバム『スプリングマン』の事を思い出しました。

中学生当時は何回も聴いていた気がします。

当時は「なんかガチャガチャしたアルバムだなぁ」と思っていました。

その気持ちは今もあまり変わっていません。

しかし、それが魅力でもあるのです。

楽曲の種類が多彩なアルバムです。

 

それは奥田民生さん以外のメンバーも(恐らく)全員曲を作っているからだと思います。

 

その中でもアルバムのラストから2曲目の「月のワーグナー」。これは名曲です。

基本的に「月」をテーマにしている曲は大体名曲ですが。笑

これは特に良いです!

 

奥田民生さんではなく、阿部義晴さんの作詞作曲です。

曲の雰囲気としてはワーグナーというよりはドビュッシーの『月の光』に近い気がします。

あ、すみません、ワーグナーの事はほぼ知らないので、予想で話してますが、、。

 

賑やかな飲み会の帰り道にふと1人寂しくなった時、中々眠れない夜、そんな時に寄り添ってくれるような曲です。

 

「大丈夫/無理をしないで/いつものように/落ち着いてゆっくりと」

ピアノのイントロとともにこんな歌い出しで始まるのは名曲でしかないよ!笑

 

「これからは/色んな事が/嵐のように/押し寄せてくるらしい」

中盤にあるこの歌詞が凄く好きです。

文章だけで見ると、非常にシリアスに感じるのですが、この曲の優しくロマンチックなメロディに乗っかると、なんだか前向きなメッセージにも感じられるから不思議です。

 

月を眺める時の気持ちはいつも少しずつ異なります。この曲を聴く時だってきっとそうです。

誰かにこの気持ちが伝われば嬉しいな。

おやすみなさい。

 

ユニコーン『月のワーグナー

https://sp.nicovideo.jp/watch/sm37786975

 

 

10曲目『心』東京事変

~解放感~

どうも、鈴木です。

 

休日の朝って本当に気楽で清々しい気持ちですよね。僕は土日休みなので、特に土曜日の朝は格別です!

憂鬱な気持ちも少なく、落ち着いて冷静かつ楽観的に物事を考えたり、捉えたりする事が出来ます。

 

ゆっくり丁寧に部屋を掃除して、お皿を洗って、顔を洗って、歯磨きして、穏やかに過ごす事が出来、とても快適な時間です。

土曜日の午前中だけ「丁寧な暮らし」をしております。笑

「よし!今、この瞬間から何事に対しても丁寧に取り組もう!」という決心は、子供が起きた瞬間に儚くも消え去ります。笑 

丁寧である事よりも早くオムツを替える事が求められるからです。

 

それくらい土曜日の午前は尊いです。

この時間を過ごす為に1週間耐えていると言っても過言ではないかもしれません。

そんな至福の時間にほぼ毎週聴いているのが『心』です。東京事変のやや隠れた名曲です!(主観ですが)

 

ミドルテンポかつ美しいメロディーの楽曲です。ボーカルの椎名林檎さん作詞作曲です。

林檎さんの歌声は他の人には真似の出来ない唯一無二のものです。

ただ上手なだけではなく、気持ちや熱が乗っかっている為、まるでこちらに話しかけてくれているかのような感じがあります。

また、どことなく憂いを帯びている雰囲気も魅力的です。

能天気で、底抜けに明るいよりも、どこか影のある歌声に救われる事って誰にでもあると思います。

まさにそんな感じです。

 

この『心』もまさにその個性が存分に発揮されている楽曲です。

 

歌詞の内容としては、、、

「心というものは不思議だ。未だにその正体が分からない。触れただけでは理解出来ない。でも私は戸惑い悩みつつも向き合って生きていくんだ」というものだと認識しております。

 

林檎さんや東京事変の楽曲は、どの季節、、どの時間帯とも相性の良いものが多いです。

『心』もその中の1つです。

 

目覚めの一曲目としても適していますし、寝る前にベッドの中で聴くのにもピッタリです。

恐らく「丁度良い温度」なのだと思います。歌詞もポジティブ、ネガティブという二極論的な観点ではなく、悲喜こもごもありのままの感情を書き綴る日記のような内容になっています。

単純にポジティブな応援歌でもなく、ネガティブな気休めの歌でもなく、冷静に大きく深呼吸をするかのような曲です。

 

この感じは『人生は思い通り』『旬』の歌詞と似ていると思います。(いずれも椎名林檎ソロ名義ですが)

 

ネガティブな感情を吐露した後に、一呼吸おいてポジティブな思いも少し沸き上がってくるという構成です。

 

『心』に戻ります。

僕がこの曲のサウンド面で好きな部分はやはり亀田さんのベースです!

他の楽曲でもそうなのですが、重特にこの曲においては低音がずっしり響き、グルーヴもバチッと決まっていて最高に気持ち良いのです。

テクニカルなプレイヤーというよりは、基本的な事を完璧に仕上げる方というイメージがあります。

複雑なレシピの料理を作るのではなく、丁度良い塩梅でふっくらとお米を炊く、みたいなイメージです。笑

 

改めて歌詞について触れると、、

どの部分もキラキラ輝いているのですが、

特に好きなのは

「手にとって触るだけで/分かった気になってた私にさよなら」

という部分です。

 

ものすごく共感出来ますし、それを分かりやすく言語化出来ているあたり、とても素敵な歌詞だと思います。

自身に置き換えてもそういう事ってあるよな~っと感じます。

 

例えば、誰かと腹を割ってじっくりと会話をして、お互いの色々な事を知ったとしても、あくまでそれは「一時的な出来事」に過ぎないのです。

一度に深く話し込んだからといって、その人と深い関係性になったとは言い切れないのではないでしょうか。

だから「心とか人間関係をそんな浅はかに、悟った気になるな」という風に捉える事が出来ます。

 

これはTHE HIGH - LOWS の名曲『胸がドキドキ』においても同じ方向性の個とを全く異なる世界観で表現した歌詞があります。

「宇宙の果てに/旗を立てたとしても/宇宙の謎は/分からないまま」

、、、天才にしか思い付かない歌詞です。

こちらも同様に一時的な出来事からでは全てを知る事は出来ない、と言っています。

 

本当に共感です。

 

とまあ色々偉そうに語りましたが、

常にそうやって歌詞を噛み締めたり、解釈しながら聴いている訳ではありません。

「はあ~、休日に音楽聴くのは癒されるな~」程度の事しか考えていない事も多々あります。笑

 

でもそんな事はどうだって良いですよね??

味わい方は人それぞれ自由ですから、名曲『心』があなたの『心』にも、なんらかの形で響けば嬉しいです。

 

『心』東京事変

https://youtu.be/rpavjceqwmQ

 

9曲目『イメージ』THE BLUE HEARTS

~とうとう現れた本性~

 

どうも、鈴木です。

人って、ついつい周囲から良く思われたいと考えてしまいますよね。

僕自身、そんな考えを持つ事に小さな罪悪感を抱いてしまいます。

しかし、それは仕方ないことの様にも思います。生きていく為には周囲からの支えは大切ですから。

でもやはりあまり偽りの無い振る舞いをしたいとも思う中でキリの無い葛藤が起きたりもします。

 

THE BLUE HEARTS(以下ブルーハーツ)のキャリアにも同様の葛藤が感じられます。

ブルーハーツは8枚のオリジナルアルバムを発表しておりますが、(あくまで僕の中でですが)活動時期(とそれに伴う作風)を以下3つの期間に分類する事が出来ます。

 

①初期(アルバム1~3枚目)

→『リンダリンダ』『TRAIN-TRAIN』『人にやさしく』等、「世間がイメージするブルーハーツ」の時代。純粋かつ青い(若い)印象。またはそれを売りにしているように思います。

 

②中期(アルバム4、5枚目) 

→①よりも自然体かつ、ややブラックで皮肉っぽい部分もある。シングル曲は『情熱の薔薇』『too much  pain』をリリースし、一見「変わらぬブルーハーツ」ですが、中身は大幅に変わって、より内省的というか趣味に走ってる、そして病んできている印象です。

 

③後期(アルバム6~8枚目)

→②の期間を経て、またストレートなエネルギーを取り戻しました。まさに心機一転、起死回生といった表現がピッタリです。ただ①とは全く異なる雰囲気で、例えるなら①は子供の元気さ、③は大人の元気さです。

つまり説得力もありつつ、どこか投げやりな感じもあるのです。

 

その中で僕が(今のところ)最も好きなアルバムが『BUST WASTE HIP』(②の時期)です!

魅力を言語化するのが非常に難しいのですが、要点をまとめると以下の通りです。

 

・アルバムジャケットがインダストリアルなデザインで退廃的かつ格好良い

・歌詞がブラック、毒々しくて格好良い

(金属バット、殺し、首吊り台、死んでる、安っぽいスリルなど、物騒な歌詞が多い)

ヒロトの声がガラガラでもなく、優しい感じでもなく、硬派で爽やかかつ男前で格好良い(このアルバムだけ声が独特)

 

「なんかもう優等生ぶるのも疲れたし、どうでも良くなったわ、そんな事よりもやりたいようにやるし、なんか全部がどうでもいいや」という感情を音楽にするとこのアルバムが出来るのではないでしょうか。笑

 

このアルバムは全体を通してなんとなく暗い印象を受けます。

それはもう曲調とか、歌詞とかそういう次元の話ではなく、ただただ漠然と暗雲が立ち込めているんです、このアルバムには。

そこにまた狂気と格好良さを感じます。

 

でも僕はそんなアルバムを聴くと活力が湧きます。何故だろう?

恐らく「どうせ世の中下らないから、何にも期待せずに生きよう」と気が楽になるからだと思います。

意識低い系マインドセットですね。笑

 

そんな名盤は「イメージ」で始まります。

これがまた、皮肉一杯で、演奏は格好良くて、もう本当にヤられます。

 

サビの「イメージ/イメージ/イメージが大切だ/中身がなくても/イメージがあれば良いよ」という歌詞から、もうマーシー(作詞作曲)が心配になってきます。笑

どんな嫌な事があったんだろうか・・。

 

曲調がまた格好良い!

ミドルテンポでダルさ全快のメロディー。

真夏の太陽を、汚いバケツの水面が乱反射するような気だるさと狂気。

そんなエネルギーをこの曲から感じます。

 

以前紹介した『1000のバイオリン』同様、マーシーの名曲は最初から最後まで全ての歌詞が秀逸なんです。

この『イメージ』もまさにそれです!

良い歌詞を紹介しようとしたら、全文を掲載する事になってしまいます。笑

 

『BUST WASTE HIP』のブルーハーツの様に、開き直りの怖さを心にしまって生きていこうかと考える今日このごろです。

 

THE BLUE HEARTS 『イメージ』

https://youtu.be/A_epaZOaLbo

 

 

 

8曲目『1000のバイオリン』THE BLUE HEARTS

~ダイナミック&ロマンチック~  

 

どうも、鈴木です!

「多種多様かつ柔軟な価値観を持った寛大な人間でありたい」。多くの人がそう思っているのではないでしょうか?

しかし実際には「いつものメンバー」「いつものご飯」「いつもの音感」に帰ってきてしまいます。笑

そんな時、少しだけ得体の知れない罪悪感を抱いてしまいます。「自分はワンパターンで頑固だな~」と。

でも、それって「軸がある」「ぶれない」とも言えると思います。

僕にとっての軸の1つがやはりTHE BLUE HEARTSです!

前回の記事でもご紹介した通り、初期も好きですが中期~後期のブルーハーツは脂が乗っています!それはベテランっぽい円熟ではなく、「全て分かった上での元気さ、優しさ、毒々しさ、切なさ」が楽曲に凝縮されている様な気がします。

 

特に6枚目のアルバム『STICK  OUT』はまさにその真骨頂です!

リンダリンダしていた頃の純粋さはもはやあまり感じられず、ヤケクソの元気さ、ブラックな楽しさが充満したアルバムになっています。

「戦車」「魚雷」「爆弾」「プルトニウム」「マシンガン」「2丁拳銃」「爆撃機」「ミサイル」など、物騒かつ男子中学生がワクワクする言葉がちりばめられています。

 

そんなアルバムの最後を飾るのが『1000のバイオリン』です。

数年前に宮﨑あおいさん出演のCM(アパレルブランド)にも使用されていたのでご存じの方も多いかも知れません。

「ヒマラヤほどの~」という歌い出しです!

「あー、あれね!」となりましたか?笑

 

この曲もマーシーの作詞作曲です。

曲調は全く異なりますが、以前御紹介した『夜の盗賊団』とコンセプトは似ているような気がします。

なんというか「夏の夜に感情が大爆発する」感じです。しかもロマンチックに!

 

『1000のバイオリン』

もうタイトルからして名曲確定です。笑

歌詞は、、もうもはや文学です。

センチメンタルな気持ちを抱きつつも、夜道を一人で全力疾走するようなイメージです。

それは建設的でもあり、退廃的でもある、なんとも言えない空気です。

 

「夜の扉を開けていこう/支配者たちはイビキをかいてる」

「何度でも夏のにおいをかごう/危ない橋を渡って来たんだ」

「揺り篭から墓場まで/馬鹿野郎がついてまわる/1000のバイオリンが響く/道なき道をぶっ飛ばす」

「誰かに金を貸してた気がする/そんな事はもうどうでも良いのだ」

「思いでは熱いトタン屋根の上/アイスクリームみたいに溶けてった」

 

いや、凄くないですか?

中学生どころか小学生でも分かる単語のみでこんなロマンチックな歌詞って作れるんですね。

 

また、この曲には孤独感満載な感じも大好きです。『夜の盗賊団』では主人公は仲間とドライブしたりビールを飲んでいますが、この曲では一人で夜の大自然を駆け抜けている風景が浮かびます。(主観ですが)

ただ、その内向的なロマンチックな世界が1つの宇宙の様な広がりを見せています。

 

昼間なのに深夜のラブレターのような自己陶酔が加速してしまったので一旦ストップします。笑

多分またこの記事更新します!

 

それぞれのハックルベリーに会いに行く!

 

『1000のバイオリン』THE BLUE HEARTS 

https://youtu.be/D6eOgpyBpbA