10曲目『心』東京事変
~解放感~
どうも、鈴木です。
休日の朝って本当に気楽で清々しい気持ちですよね。僕は土日休みなので、特に土曜日の朝は格別です!
憂鬱な気持ちも少なく、落ち着いて冷静かつ楽観的に物事を考えたり、捉えたりする事が出来ます。
ゆっくり丁寧に部屋を掃除して、お皿を洗って、顔を洗って、歯磨きして、穏やかに過ごす事が出来、とても快適な時間です。
土曜日の午前中だけ「丁寧な暮らし」をしております。笑
「よし!今、この瞬間から何事に対しても丁寧に取り組もう!」という決心は、子供が起きた瞬間に儚くも消え去ります。笑
丁寧である事よりも早くオムツを替える事が求められるからです。
それくらい土曜日の午前は尊いです。
この時間を過ごす為に1週間耐えていると言っても過言ではないかもしれません。
そんな至福の時間にほぼ毎週聴いているのが『心』です。東京事変のやや隠れた名曲です!(主観ですが)
ミドルテンポかつ美しいメロディーの楽曲です。ボーカルの椎名林檎さん作詞作曲です。
林檎さんの歌声は他の人には真似の出来ない唯一無二のものです。
ただ上手なだけではなく、気持ちや熱が乗っかっている為、まるでこちらに話しかけてくれているかのような感じがあります。
また、どことなく憂いを帯びている雰囲気も魅力的です。
能天気で、底抜けに明るいよりも、どこか影のある歌声に救われる事って誰にでもあると思います。
まさにそんな感じです。
この『心』もまさにその個性が存分に発揮されている楽曲です。
歌詞の内容としては、、、
「心というものは不思議だ。未だにその正体が分からない。触れただけでは理解出来ない。でも私は戸惑い悩みつつも向き合って生きていくんだ」というものだと認識しております。
林檎さんや東京事変の楽曲は、どの季節、、どの時間帯とも相性の良いものが多いです。
『心』もその中の1つです。
目覚めの一曲目としても適していますし、寝る前にベッドの中で聴くのにもピッタリです。
恐らく「丁度良い温度」なのだと思います。歌詞もポジティブ、ネガティブという二極論的な観点ではなく、悲喜こもごもありのままの感情を書き綴る日記のような内容になっています。
単純にポジティブな応援歌でもなく、ネガティブな気休めの歌でもなく、冷静に大きく深呼吸をするかのような曲です。
この感じは『人生は思い通り』『旬』の歌詞と似ていると思います。(いずれも椎名林檎ソロ名義ですが)
ネガティブな感情を吐露した後に、一呼吸おいてポジティブな思いも少し沸き上がってくるという構成です。
『心』に戻ります。
僕がこの曲のサウンド面で好きな部分はやはり亀田さんのベースです!
他の楽曲でもそうなのですが、重特にこの曲においては低音がずっしり響き、グルーヴもバチッと決まっていて最高に気持ち良いのです。
テクニカルなプレイヤーというよりは、基本的な事を完璧に仕上げる方というイメージがあります。
複雑なレシピの料理を作るのではなく、丁度良い塩梅でふっくらとお米を炊く、みたいなイメージです。笑
改めて歌詞について触れると、、
どの部分もキラキラ輝いているのですが、
特に好きなのは
「手にとって触るだけで/分かった気になってた私にさよなら」
という部分です。
ものすごく共感出来ますし、それを分かりやすく言語化出来ているあたり、とても素敵な歌詞だと思います。
自身に置き換えてもそういう事ってあるよな~っと感じます。
例えば、誰かと腹を割ってじっくりと会話をして、お互いの色々な事を知ったとしても、あくまでそれは「一時的な出来事」に過ぎないのです。
一度に深く話し込んだからといって、その人と深い関係性になったとは言い切れないのではないでしょうか。
だから「心とか人間関係をそんな浅はかに、悟った気になるな」という風に捉える事が出来ます。
これはTHE HIGH - LOWS の名曲『胸がドキドキ』においても同じ方向性の個とを全く異なる世界観で表現した歌詞があります。
「宇宙の果てに/旗を立てたとしても/宇宙の謎は/分からないまま」
、、、天才にしか思い付かない歌詞です。
こちらも同様に一時的な出来事からでは全てを知る事は出来ない、と言っています。
本当に共感です。
とまあ色々偉そうに語りましたが、
常にそうやって歌詞を噛み締めたり、解釈しながら聴いている訳ではありません。
「はあ~、休日に音楽聴くのは癒されるな~」程度の事しか考えていない事も多々あります。笑
でもそんな事はどうだって良いですよね??
味わい方は人それぞれ自由ですから、名曲『心』があなたの『心』にも、なんらかの形で響けば嬉しいです。
『心』東京事変