8曲目『1000のバイオリン』THE BLUE HEARTS
~ダイナミック&ロマンチック~
どうも、鈴木です!
「多種多様かつ柔軟な価値観を持った寛大な人間でありたい」。多くの人がそう思っているのではないでしょうか?
しかし実際には「いつものメンバー」「いつものご飯」「いつもの音感」に帰ってきてしまいます。笑
そんな時、少しだけ得体の知れない罪悪感を抱いてしまいます。「自分はワンパターンで頑固だな~」と。
でも、それって「軸がある」「ぶれない」とも言えると思います。
僕にとっての軸の1つがやはりTHE BLUE HEARTSです!
前回の記事でもご紹介した通り、初期も好きですが中期~後期のブルーハーツは脂が乗っています!それはベテランっぽい円熟ではなく、「全て分かった上での元気さ、優しさ、毒々しさ、切なさ」が楽曲に凝縮されている様な気がします。
特に6枚目のアルバム『STICK OUT』はまさにその真骨頂です!
リンダリンダしていた頃の純粋さはもはやあまり感じられず、ヤケクソの元気さ、ブラックな楽しさが充満したアルバムになっています。
「戦車」「魚雷」「爆弾」「プルトニウム」「マシンガン」「2丁拳銃」「爆撃機」「ミサイル」など、物騒かつ男子中学生がワクワクする言葉がちりばめられています。
そんなアルバムの最後を飾るのが『1000のバイオリン』です。
数年前に宮﨑あおいさん出演のCM(アパレルブランド)にも使用されていたのでご存じの方も多いかも知れません。
「ヒマラヤほどの~」という歌い出しです!
「あー、あれね!」となりましたか?笑
この曲もマーシーの作詞作曲です。
曲調は全く異なりますが、以前御紹介した『夜の盗賊団』とコンセプトは似ているような気がします。
なんというか「夏の夜に感情が大爆発する」感じです。しかもロマンチックに!
『1000のバイオリン』
もうタイトルからして名曲確定です。笑
歌詞は、、もうもはや文学です。
センチメンタルな気持ちを抱きつつも、夜道を一人で全力疾走するようなイメージです。
それは建設的でもあり、退廃的でもある、なんとも言えない空気です。
「夜の扉を開けていこう/支配者たちはイビキをかいてる」
「何度でも夏のにおいをかごう/危ない橋を渡って来たんだ」
「揺り篭から墓場まで/馬鹿野郎がついてまわる/1000のバイオリンが響く/道なき道をぶっ飛ばす」
「誰かに金を貸してた気がする/そんな事はもうどうでも良いのだ」
「思いでは熱いトタン屋根の上/アイスクリームみたいに溶けてった」
いや、凄くないですか?
中学生どころか小学生でも分かる単語のみでこんなロマンチックな歌詞って作れるんですね。
また、この曲には孤独感満載な感じも大好きです。『夜の盗賊団』では主人公は仲間とドライブしたりビールを飲んでいますが、この曲では一人で夜の大自然を駆け抜けている風景が浮かびます。(主観ですが)
ただ、その内向的なロマンチックな世界が1つの宇宙の様な広がりを見せています。
昼間なのに深夜のラブレターのような自己陶酔が加速してしまったので一旦ストップします。笑
多分またこの記事更新します!
それぞれのハックルベリーに会いに行く!
『1000のバイオリン』THE BLUE HEARTS