1曲目『夜の盗賊団』THE BLUE HEARTS
「この季節になると、この曲を聴きたくなるんだよな~」というものが誰しもいくつかあると思います。
僕にもそんな曲がたくさんあります。
それらのほとんどは「夏」「冬」などの大まかな四季を限定するものが多いですが、この曲は「5月」に聴きたいんです。
だから今書いています。
それが『夜の盗賊団』(THE BLUE HEARTS)です。
「今夜多分雨は大丈夫だろう/今夜5月の風のビールを飲みに行こう」という歌詞(サビ)の通り、爽やかかつ、心を打つ、青春の曲です。
ブルーハーツ後期(というか実質のラストアルバム収録曲)の楽曲の為、もはや「リンダリンダ」する彼等ではなくなっている感じが切なくも、格好良いです。
僕は1985年生まれで、ブルーハーツを初めて聴いたのは2000年頃。リアルタイムでブルーハーツを体験していないです。
むしろその頃は既にハイロウズ全盛期です。
当時は「リンダリンダ」「TRAIN-TRAIN」「情熱の薔薇」のPOPな代表曲が好きだったため、初めてこの曲を聴いた時は「退屈なバラードだなぁ」くらいにしか感じませんでした。
確か退屈過ぎて曲を聴きながらベッドで少し寝てしまいました。。
でも中学3年生として、その反応はとても正常だったと思います。
でもオッサンになった今、本当に心に響きます。
音楽って食べ物と一緒ですね。
歳と共に感じ方が変化していきます。
ブルーハーツ、ハイロウズ、クロマニヨンズを知らない人は是非一度聴いてみてほしいです。
「好みじゃないな」って人も居るとは思いますが、僕の音楽の中心はヒロト&マーシーです。
特にこの曲ではマーシーismが爆発しています!
毎秒、そして全文が輝いています。
この曲は具体的な風景の描写が多い点も魅力です。
・プラネタリウムみたいな満天の星空の下
・防砂林の向こう側、花火が闇を照らし出す
・誰かが忘れていった サンオイルがこぼれている
ありのままを描写しただけの文章なのにこんなに心に響くのは何故だろう、、
それはきっと「着眼点」なんだと思う。
きっと、マーシーだけが「こぼれたサンオイル」に気づいていたんだろうな。
そんな瞬間って誰にもあると思う。
と、まあとりとめ無いですが、
是非一度、と言わず百回でも何回でも聴いてみてください!!
5月の土曜の夜、
ビールを飲みながら
高校時代の友人に会いたくなるような名曲です。